アオキカヌーワークス
 
和歌山県内でシーカヤックが楽しめるスポットとして、一番に名前が挙がるのが美しい海岸線でお馴染みの湯浅町栖原海岸。水面をゆっくりと散歩するかのようなシーカヤック体験は想像以上の感動に包まれ、今までマリンスポーツと無縁だった人が足繁く通うリピーターへと変貌を遂げる事も多い。こちらのリバーアドベンチャークラブは、単なるカヤック体験ではなく、無人島や島めぐりなどカヤックだからこそ辿りつける場所にも足を踏み入れる事ができます。また、阪和自動車道から車で約30分の距離にあり、和歌山市はもとより近畿一円からもアクセスが良い点も魅力。今回はカヤックの魅力を実感した体験スタッフのレポートをお届けします。

 

目の前に広がる青い海は、どこまでも広く、この海に颯爽とカヌーで漕いで無人島を目指すかと思うと、ワクワクします。
和歌山県湯浅町にある栖原海岸で、シーカヤックによる無人島探検ができる体験があると聞き、やって来ました!

「あの島の奥にある毛無島の奥の島、苅藻島を目指します。外海に出て、海が凪いでいるようならここから苅藻島までは約30分かかります」と、爽やかに説明をしてくれるのは本日のインストラクターのくりおさん。「今日は風が強く、風速が5mもあるので、気合いを入れて漕いでくださいね~」とのこと。
もっとしっかり睡眠をとって、万全の準備で来るべきだったと反省…。

 

 

 
 
 
 
 
 
 

とにかく、一生懸命漕いでみよう!
そう心に決めて、体験のためのスプレースカートを装着します。
これはカヤックを漕いでいる最中に、水が艇内に入り込むのを防ぐための服です。
その後、まずは危険告知書にサインし、救命胴衣の装着や航海中安全に漕ぐための説明を受けます。
 

カヤックには一人艇と二人艇があり、色もさまざま。二人艇の方が幅広く、安定感がありそうです。棚から乗りたいカヤックを下ろし、船尾のラダーの動きやペダルの位置を確認します。
ちなみにラダーとは、カヤックの足元のペダルを踏みことで旋回をスムーズに行う、船尾に付いている舵の役目を果たす装置のこと。

背丈にあったパドルを手に、陸で漕ぐ練習です。前進、バック、左右旋回の仕方を教わります。
「前進の時は、できるだけ遠いところの水をキャッチするようにパドルを動かします。その時両手の幅を狭めすぎないように! 少し太くなっている方を右手で持っているのが正しいパドルの持ち方です。ちなみに、ここで上手くできても、海ではそう上手くはいきませんけどね(笑)」 と、くりおさん。
 
 
 
 
 
 

海に出る前に再度艇のフィッティング(足掛けなど)、スプレースカートやライフジャケットに緩みがないか確認します。
次に二人ペアになって、カヤックを運ぶための車輪を装着。この車輪があるのとないのとでは全然違います。
車輪付きなら一人でも楽に運べます。と言っても、集合場所の栖原シーサイドハウスの目の前が浜辺なので、距離にして僅かなんですけどね。
 

 

カヤックを3分の1ほど着水し、いざカヤックに乗り込みます。救命胴衣の下に装着しているスプレースカートを自分のカヤックに被せ、身体を前に揺すりながら海へ。内海なのでほとんど波はなく、前進、バック、左右旋回と陸で行ったラダーの動かし方を実践します。
ちなみにラダーとは、カヤックが風や潮で流されないための、方向を修正する舵のことです。


 
 
 
 
 

慣れてきたら、いよいよ外海へ。本日の風速5m。
漕いでも漕いでもなかなか前には進みません。風が穏やかな日なら、浜辺から苅藻島(かるもじま)までは約30分で着くそうですが、本日は風が強いせいで、島まで2時間30分くらい掛りました。

私は途中で力尽き、くりおさんに牽引していただくことに…。
次回は絶対リベンジしてやるぞ!
 
 
 



無人島の苅藻島に上陸。
「上陸する時はラダーを戻して勢いよく浜辺に突っ込む!パドルが波にさらわれないように奥へ放ちましょう。カヤックが砂で固定されたら、素早くスプレースカートをはずし、カヤックに水が入らないようにして降ります!って、そんな上手くはいかないです。

島に上陸したら、3人で記念撮影。インストラクターが撮影してくれることが多いそうです。せっかくの記念なので、カメラは必須と言いたいところですが、カメラを落とすこともあるので注意を。ちなみに私はペットボトルをカヤックの網の部分に入れていたのですが、いつのまにか波にさらわれていました。
 
 

苅藻島は高僧明恵上人が修業した島で、中腹には明恵上人の像があります。島の頂上からは縦苅藻島が眺めることができ、絶景です。
岩場の日陰でお待ちかねのランチタイム。昼食はあっさりした味付けのおかずが多い豪華な幕の内弁当、サラダ、そしてお茶付きです。
このお茶、実は凍っているんです。なぜだと思いますか? 正解はインストラクターがお弁当を運ぶ時、腐敗防止の保冷剤代わりの役目を果たしているからなんですって。
そんな裏話の他に明恵上人の話を教えてくれたり、今後の予定を確認したりしてランチタイムは終了です。
 
 
 
 
 



海のコンディションが良ければ、毛無島などの島めぐりや、普段はシュノーケリングの体験者しか行けない洞窟をカヤックで通り抜けることもできるそうです。
残念ながら今日は波が高くて次回に持ち越し、あぁ~残念。
 
帰りは追い風で漕ぎやすかった。でも、追い風が吹くとコースが定まらず苦労する事が多いそう。私はくりおさんと二人艇に乗せてもらったので、力尽きることはありませんでした。波が高い時や風が強い時など海の状態が悪い時は、いくつかのカヤックで筏を組み、揺れを和らげたり事故を防ぐための対策をとったりするのだとか。逆に海の状態が良ければ、大海原で筏を組んで遊泳にも挑戦できるそうです!

出発時の浜にたどり着いたら、カヤックとパドルを波にさらわれないように固定し、救命胴衣とスプレースカートは装着したまま、出発時と同様、カヤックに車輪を取り付け、栖原シーサイドハウスへカヤックを移動させます。そのあと身体についた砂を先にぬるま湯で洗い流し、順番にシャワーと着替えを済ませたら、解散です。湯浅駅に送迎の方は、送迎車に乗り込みます。
 
 
 

体験を終えて

体験ではシーカヤックの醍醐味だけにとどまらず、周辺の観光スポットや特産物なども教えてくれます。

「毎日違う色を見せる空と海のように、景色と人との出逢いも一期一会。すてきな思い出を持ち帰っていただきたく、日々、試行錯誤の連続です」と青木社長。

その言葉通り、海の香り、そよぐ風、海を滑るように動くカヌーなど、カメラにも収められない、実際に体験したからこそ分かる素敵なことがいっぱいあります。
ぜひ多くの人にこの素晴らしさを味わって欲しいと思いました。

青木社長、くりおさん、素敵な時間をありがとうございました。

すはら海岸シーカヤック詳細